成功するまで好きなだけ作ってと言われて、緊張がほぐれたみたいだわ。 手先の冷えが少しとれて、手があたたかくなってきた。 料理長の優しい言葉と笑顔に、私も優しい気持ちが広がってくる。 こうやって、いつも私のことを見守ってくれていたのね。 料理長、ありがとう…。 「…私は、幸せね。」 「え?何かおっしゃいました?」 「いいえ。さぁ!サッサとおかずを作るわよ!」