「そんなこと、私は頼んでいないわ!!」
急に私が大声で怒り出して、原田くんは目に見えて困りだした。
でも、私の怒りは収まらなかった。
「私を、バカにしているの…?私とのお昼を断ったのはあなたよ?そんなあなたに、一人だからと情けのようにお昼に誘われて嬉しいと思っているの?」
「………俺は…昨日、何も言わなかった。言葉が見つからなくて、言えなかった。」
「…っ!」
無性にイライラして、その場を立ち去った。
追いかけてくるようなタイプではないと分かっていたけれど、やはり原田くんが追いかけてくることはなかった。