「あのね、お弁当のことなんだけれど。」
「何か不都合がおありで?」
「今、一緒にお弁当を食べているひとがいるんだけれど。私の手料理弁当が食べたいと言うのよ。」
「へ…へぇ?そんな方が…。それは……奇特な……」
何よ、奇特って!!!!
ってゆうか、そもそも私に友達がいることすら疑っているんじゃないのかしら!?
「ゴチャゴチャうるさいわ!!
私が聞きたいのは、お弁当の具材としてスタンダードで、簡単すぎず凝りすぎず……そういうおかずは何なのかしら?」
料理の話を振ると、料理長は真剣に考えこんだ。やはり、料理人なのね。