「原田くん、人当たりの良い、優しいひとだよ。だから人気があるの。」
「えぇっ!あんな優柔不断なのに…」
「レーラちゃんは、女王様だからそれで良いかもしれないけど。普通のひとは、そんな評判じゃ世間を生きてけないから。」
私の評判が良くないのは知っているわ。
でも……何よ、その言い方!!
「せいぜい、自分の容姿の良さと、生まれた家がお金持ちだからワガママ言いまくっても女王様扱いしてもらえてることに感謝した方が良いよー」
はっ…腹立つー!!!!
「そんなんじゃないわ!私は!ワガママなんて言ってないわ!」
「へぇー?」
飛鳥がニヤリと笑った。