天気も良くて、立ち入り禁止の屋上には二人だけ。 穏やかなお昼の雰囲気は少しだけ重くなる。 原田くんが語るのは、きっと昨日の弁解だろうと思っていた。 「西さん、昨日は本当に誤解だから。それだけは分かってほしいんだ。」 「飛鳥からも言われて、もう分かったわ。…それに、もう別に良いわ。」 あなたが誰が好きであろうと、 もう私には関係ないことだわ。 私は自分の気持ちしか、分からないもの。