『残念!まだ全校生徒まではいってないんだなー』


木原楓はへらっと笑ってそういった。


『さいてーですね』


私はにこっと笑ってその場から離れた。


『しずくちゃんは俺を好きになるよ!ぜーったい!俺がいなかったら死んでしまうくらいしずくちゃんは俺を好きになるから!』


……なんねーし。


私は一生恋をしない。男が大嫌い。


木原楓とさいてーな出会いだった。