「おはよ、ヒナ」

「美緒おはよ〜」


わたしの親友である、栗崎 美緒。

美人でスタイル、運動、成績すべて優秀な素晴らしいほど完璧な女の子。


「くつろいでるところ悪いけど、週番行ったの?」

「…忘れてた!」


そっか、わたし週番だった!


「美緒、ありがと!」


美緒に教えてもらったおかげで、わたしはぎりぎり五分前に掲示板の確認を済ませることができた。

ほっとして教室に戻ろうとしていると、担任の先生に出くわしてしまった。


何もありませんように…

何もありませんように…

何も…


「立花」

「ありません!」


しまった!

先生の冷たい視線が突き刺さるよ…!


「……………」

「お、おはようございます!」


とりあえず、笑って挨拶してみたけど。


すごく嫌な予感がするよ…