名前は、天野空。
趣味は、音楽を聞くこと。
最近ハマっていることは、休日にジョギングをすること。
好きな食べ物は、ビターチョコレート。
好きなスポーツは、バスケ。
好きなタイプは、優しい女の子。


ごくごく普通の男子高校生。


でも、
いつも絶やさない笑顔が、
誰にでも優しい瞳が、


彼を“王子様”へと導いていったんだと思う。


「よそ見すんなよ」


大地くんの言葉でハッと我に帰るあたし。


「ごめん、ごめん」


空くんを見つめていた視線を大地くんに向ける。


そうすると、バッチリ目があった。


「………///」


やっぱり大地くんにはドキドキしてしまう。


あたしはとっさに目をそらした。


「なんで反らすんだよ。やっと目が合ったと思ったのに」


そう言うとぷいとそっぽを向いてしまった。


「ごめん。あのさ…「初めまして、大地くん」」


あたしは後ろから声を遮った人を見た。