「本当よ。いい加減にしてよねっ」


と、背後からあたしの背中を軽く押したのは…


「……彩美!」


彩美だった。


「おはよー!」


ビッグスマイルがトレードマークの彩美。


今日も朝から彩美ワールド全開だ。


「あんたいつからいたのよ」


彩美に的確なツッコミを入れる紗英。


「んー?いつからだと思うー?」


そんな紗英に彩美はごまかし。


「あー、ウザい!」


とそっぽを向いてしまった。


「えー、ちょっとー、紗英ごめーん」


急にそっぽを向いてしまった紗英に甘えた声を出しながら腕を組む。


「ちょ…、彩美。やめなさいよっ」


「やだー、離さないよー?」


もちろん、冗談っ。


これがいつものやり取りで。


あたしは2人が楽しんでいるのをみてるんだ。