私の声はきっと震えていたと思う。 だけど、全部話したかった。 それから、先輩の差し金でいじめが始まった。 それを誰も助けてくれなかったこと。 そんな時に寄ってきた先輩と付き合って、余計に女子の先輩から反感を買ったこと。 結局、彼氏は助けてくれなくて別れたこと。 人を信じられなくなったこと。 茜ちゃんは黙て聞いてくれた。 真剣な顔で 頷きながら聞いてくれたんだ。