もやもやした気持ちが鎮まらないままスーパーに入り、カレーの材料を買う。
夕方だからか、いつもこうなのかは分かんねえけど、レジが異様に混んでて結構時間を食った。
俺は手にした買物袋を見て、いつになく暗い気持ちで家路につく。
マンションに帰ると、隣の部屋の給湯器が何故か動いていた。
隣はもちろん美咲の部屋。
美咲、もう帰ってんのか?
彼氏とデートなら、こんな早く帰らねえだろ。やっぱ彼氏とデートなんてのは、あの子の作り話なんじゃねえか?
俺は、嵐が去った後の澄み切った空気のように清々しい気分になりながら無意識にポケットから携帯を取り出した。
そして何も考えないでリダイアルから美咲の番号に発信する。
発信した瞬間に気付いた。家に居るからって一人とは限らない。彼氏と居る可能性だってある。
俺は慌てて『通話終了』ボタンを押した。
今の、鳴ってないよな?
携帯をポケットに突っ込んで、代わりに部屋の鍵を出した。
部屋に入ってすぐに洗面所で手洗いとうがいを済ませ、キッチンで買ってきた食材をしまう。
そして寝室に向かい、ベッドに突っ伏した。
夕方だからか、いつもこうなのかは分かんねえけど、レジが異様に混んでて結構時間を食った。
俺は手にした買物袋を見て、いつになく暗い気持ちで家路につく。
マンションに帰ると、隣の部屋の給湯器が何故か動いていた。
隣はもちろん美咲の部屋。
美咲、もう帰ってんのか?
彼氏とデートなら、こんな早く帰らねえだろ。やっぱ彼氏とデートなんてのは、あの子の作り話なんじゃねえか?
俺は、嵐が去った後の澄み切った空気のように清々しい気分になりながら無意識にポケットから携帯を取り出した。
そして何も考えないでリダイアルから美咲の番号に発信する。
発信した瞬間に気付いた。家に居るからって一人とは限らない。彼氏と居る可能性だってある。
俺は慌てて『通話終了』ボタンを押した。
今の、鳴ってないよな?
携帯をポケットに突っ込んで、代わりに部屋の鍵を出した。
部屋に入ってすぐに洗面所で手洗いとうがいを済ませ、キッチンで買ってきた食材をしまう。
そして寝室に向かい、ベッドに突っ伏した。