内容が原チャの事だったから、思わず食いついて話をごまかされる私。

　秀人の話によれば、原チャは市役所で登録の手続きをすればその場でナンバーがもらえるらしい。そして保険に入れば乗れる状態になるから、原チャが届いたら市役所と保険屋に連れてってくれると言っていた。

「確か三時くらいになるっつってたよな？」

　私は、去り際のバカ西の言葉を思い出しながら確認を取る。

「ああ。とりあえず届いたらお前の部屋行くよ」

　秀人が返事をした時、ちょうどエレベーターの扉が開いて、私たちはエレベーターから降りた。

「了解。わりぃな。よろしく」

　私は爽快な風を肌で感じながら部屋に向かって歩き出す。

　部屋に着くと秀人は「んじゃ、また後で」と言って中に入って行った。

　私も自分の部屋に入り、手早くやる事を済ませて寝室に入った。

　寝室に入った私はベッドに横になって携帯を開く。

　何件かメールを受信していて、昨日の夕方に茜に送ったメールの返事も届いていた。

　茜からのメールは心底安心したような内容で、最後に“詳しい話は学校でまた聞かせてね”と締めくくられていた。

　なんだかんだで茜や唯には本当に心配かけちまったよな。これで全て片がついたんだし、今まで心配かけたくなくて言えなかった事も含めて全部話さねえとな、などと考えながら返信する。

　その後、ベッドの上で色々と考え事をしていたら、あっという間に時間が過ぎて荷物の到着予定時刻になった。