「じゃ明日学校で聞いてみるか」

 最後の一口を吸い、私も火を消す。

「おう。んじゃ煙草も吸い終わったし、そろそろ寝るか」

 秀人は言い終えると大きく伸びをした。

「ああ。おやすみ」

 私の返事を聞いた秀人は柔らかく微笑んだ後、「おやすみ」と返事をして部屋に戻って行く。

 秀人が去ってすぐに私も部屋に入り、ぐっすり寝れるようにホットミルクを飲んで布団に入った。



     * * *



 次に目が覚めたのは六時。弁当を作る時間を含めて、身支度を整えるには調度良い時間だ。

 しっかし、習慣っつーのは恐ろしいもんだな。当分は三時前後に目が覚めちまう気がする。

 まっ、んな事は考えててもしゃあねえか。ひとまず弁当作ろ。

 思考を中断して準備に専念していたら、あっという間に学校に行く時間が迫ってきた。

 時刻は八時十五分。そろそろ出発しねえとな。ちょっとのんびりしすぎたかも。

 部屋に鞄を取りに行こうとした瞬間、インターフォンが鳴った。秀人が来たみたいだ。

「はいはーい」

 急いで鞄を取りに行き、弁当を鞄に入れて玄関のドアを開けた。