ピンポーン...__。
家の中からは何の反応もない。

ピンポーン...__
ピンポーン...___。

また2回押しても反応はない。
い、いない!?

それからまた3回押しても
反応はなかった。

「何だ、いないんだ...。」

ほっとしたような、残念なような...。

とにかく帰ろう、そう思って私が
歩き出そうとしたとき
私の名前を呼ぶ声がした。

「...蒼...?」

振り返ると叶多くんが立っていた。

「か...叶多くん...。」