「嘘、こんなに目腫れてる。
森内、一日中不機嫌だったし。」

「...あ...。」

叶多くん、やっぱり怒ってたんだ。

「とにかく蒼、森内にあや...」
由理の言葉を私は自分の言葉で
さえぎった。

「いいよ、もう。振られたも同然だし」
私が呟くと

「本当に何があったの?」

と由理が聞いてきた。

由理の優しさに甘えるようで
申し訳なかったけど
こらえきれなくなった私は

いつのまにか口を開いていた。

「実はね...。」