私が周りを見渡すと
見慣れた男の人がいた。

「女襲う、暇あったら
顔面に修理入れてこいよ。」

「叶多くん!?」

そう言って叶多くんはロン毛男のことも
蹴り飛ばした。

二人がノックアウトしたのを確認すると
叶多くんはこちらを振り返った。

振り返ったその顔は
今まで見たことのない顔だった。

焦りと怒りが混じったような顔。