「蒼なら、すぐ彼氏できるから!」

そう言って鋭い視線で私を見る。

見る、というか睨んでいる。

いつになくキツイ視線で...。

「由理、怒ってる...?」

恐る恐る、私が聞くと 由理はすごい
勢いで私の肩をつかんだ。

「だって!私が密かに狙ってた吉田くん、
蒼のこと好きなんだよ?あり得ないでしょ?」

由理は少々叫びながら早口でそう言うと

はぁ、はぁと肩で息をした。

「ごっごめぇん。」

半泣き状態で言う私。