私は、自分の部屋に入って着替えてからも

しばらくベッドでポーッとしていた。

「...叶多くん。」

さっきまでのことを思い出すだけで
顔が赤くなっている。

今までも、ずっと好きだったけど
もっと好きになった。

私に触れる手が、最近優しくなったから。

「私、自惚れちゃうよ?」

そう言って私は、にんまりと笑った。