「送ってくれてありがと。」

「んー?いや、気にすんな。」

そう言って、片手をふって
歩き出した叶多くん。

もうちょっとだけ一緒にいたいな。

そう思って私は、後ろから叶多くんの
制服をつまんで引っ張った。

「何?」

「このまま、デートでもどですか?
もうちょっと一緒にいたいなぁ...なんて。」

言ってる途中に、恥ずかしくなった
私は下を向いた。