そう言ってボサついた髪を整えるあいつ。

ああ見えて、蒼は学年で
1か2くらいにモテる。

いわゆる美少女だ。

ほんにんは自覚してないけど...。

蒼が近づいてきたので、俺は
蒼と反対の方向に顔をむけた。

「叶多くん、屋上行こ!」

ちょっとから元気っぽい蒼が笑顔で言った。

「ん。 」

俺は短く返事をして席を立った。