そう言って私は自分の胸をドーンっと叩いた。

「ククッ 楽しみにしてるよ。
料理が得意な蒼ちゃん?」

叶多くんはまた意地悪な笑みを浮かべた後

「じゃあな。」と片手を振って

帰っていった。

「うぅ~...やっちゃった...。」
保健室に深いため息が響いた。

「でも、ここで女の子っぽさを
アピールするチャンスッ!

待っててっ叶多くん!」

私の大きな声は校庭のすみまで
響いていた。