叶多くんは、私の耳元で囁くように
言ったあと、少し意地悪な笑顔をうかべた。

「なっ...何...?」

「お願い、聞いてくれる?」

「うっ...うん、聞く。」

私は叶多くんとの、あまりの顔の近さに
ドキドキして、少し戸惑っていた。

「明日、俺に弁当作ってきて?」