「すいませーん。先生いますかー?」

保健室の中に声をかけても
返事はなかった。

「誰もいねぇんだろ。いーよ。
勝手に寝るから。」

そう言って叶多くんは、ベッドの周りの
カーテンを開き、ベッドに寝転がった。

「え?帰らなくていいの?」

「いーよ。別に。寝てりゃ治るから。」

「ダメだよ!帰らないとっ!
ほら、薬だけもらって帰ろ?」