「大丈夫、みんな映画見てるから。」
そう言って叶多くんは、私の後頭部に
手をまわした。

そして自分のほうにひきよせて
唇を重ねた。

「ふっ...んっ。」

唇が離れて

「やっぱり意地悪...。」

と私が言うと

「その顔がダメなの。」

と言って叶多くんは、
私の頭を優しくなでた。