手をだしながら叶多くんが
「ん。」
と言うので、私が首をかしげると
叶多くんは私の手を取り指をからめた。

「これって恋人つな...」
私の言葉にかぶせるように
「じゃ、いくぞ。」

と叶多くんが叶多くんが言った。

「今日ってどこ行くの?」
「んー?映画。」

電車の中でも叶多くんは
手をつないでくれていた。