「こいつの名前呼んでいい男
俺だけだから。」

「叶多くんっ!!」

私が振り向くと、男たちは
つかんでいた私の腕を離して

「彼氏持ちかよっ。」
「行こうぜ。」
と走り去って行った。

「ごめんな。遅くなって。」

男たちを見送ったあとで
叶多くんが口を開いた。