「拓とは…やめたよ。」




杏はその言葉を聞いて、少し驚いた顔を見せた。





「なんでっ!!??あんなに拓ちゃんと仲良いじゃん!!」




周りの人達が私達を見てヒソヒソ話している。




『あの人達なんなのっ!?』

『っていうか、あれ、神崎さん達じゃん!?』

『うわあっ……さすがだね…??』




私達の方を遠くから指差している女の子達。
その後ろには、学校が見えているから、だんだん近付いている事が分かる。





遠くから噂をたてられている事が急に恥ずかしくなり、杏の手を引き学校の方へ走った。





「ほら。行こうっ!?」




「ちょっ…ちょっと待ってよーーー!」