ホテルの部屋に着くと、彼がベッドの上へ横たわる。
この部屋の物は、高そうで。

でも。

この彼はそういう物がよく似合う。





そういえば、名前も聞いていない。


こういう時は、名前を聞いたほうがいいのかな…??




「名前…なんですか??」




恐る恐る名前を聞く。


この人は、答えてくれるのかな……??


変な不安が頭をよぎる。



「田代隼。隼でいい。」



たしろ…しゅんか。
何処かで聞いた事がある。
何処だったかは思い出せないけど……



「君は??」



初めて隼から名前を聞いてきた。

少し心が舞い上がる。



「神崎…梨瑠です。」


「梨瑠ね…?」



そう言って、隼は行為を始めた。