国中から人々が賛同し、
盛大に盛り上がる祝典。

しかし、私はその青年からプリズムの力を感じる事が出来ず、悩んでいた。

社長は確かに、
この国の王子の力を借りたらどうか、
伝えて来てはいたけれど
私には、プリズムの力を感じ取る事が出来なかったの。

私は、その日近くの民家で話を聞く為宿を借りた。

古びた民家は、
おいしいス‐プを用意してくれたけれど、
パンやご飯が出ない事が 気になり……。

中年の肩にスカーフを巻いた、小太りぎみの
優しい女性
青い瞳に茶色の髪の女性に聞こうと目を向けた。

「悪いねぇ、
余りいい食事がだせなくてその顔じゃぁ不満なのは
言わずもわかるよっ」

ため息まじりになりながら、木で出来た椅子に腰掛け私と向かい合わせになった。