するとその女の人の横から医者らしき人が出て来た。





「実《みのり》美鈴さんだね?」





「はい…」





その人はなんだかしばらく思い詰めて、
「君は記憶障害を起こしたね。どこかで頭を強く打ったのかな。
ちょっと病院まで来てくれ。」





女の人と私で病院に 行くことになった。





「レントゲン撮りまーす」





看護士が声をかけてきたとともに、レントゲン室に連れていかれる。