――ピタッ
さっきまで煩かった冬樹くんの口が止まった。
てか、固まった…?
怒られると思っていた私はびっくりして思わず下に向いていた顔をあげた。
「へっ…?」
予想外だ。
全く持って予想外だ。
な・ん・で……?
「真っ赤……。」
冬樹くんは真っ赤になりながら固まっていた。
てか、可愛い!
真っ赤な顔の冬樹くん可愛いすぎっ!
「っ…!ば、見んなっ…!」
慌てて顔を隠す冬樹くん。
でももう遅いよ!
バッチリ見ちゃったもんね!
1人ニコニコしていると、冬樹くんはため息をついた。
「ちゃんと断ってね…。」
「ははっ…。うんっ!」
まだ顔の赤い冬樹くんがが可愛いくて、
―愛しくて…。
こんな気持ち初めてだ。
こんな事恥ずかすぎてしたこと無かったけど。
初めて自分からキスをした。
やっぱりまた真っ赤になっちゃったんだけどね。(笑)