「しおりまた電話する。
ちょっと仕事が
あるんだよね。」
手を下におろし
頭をかきながら
隼人は悲しそうな
顔をした。
「そっか、仕方ないよ。
また電話してきてね。」
「うん、悪い。
駅まで送る。」
隼人はそう言い
あたしの手を握り
スタスタと歩いた。
隼人の大きな手から
体温を感じ
再び顔を赤くした。