目を覚ますと
白い天井と
涙を拭ってるお母さんと
病室をウロウロしている
お父さんと
イスに座り
貧乏揺すりしてる
お兄ちゃんと
うつむいてる空也と
隼人がいた。
「しおり?!
大丈夫なのっ?!
誰か分かる?」
お母さんが
目に涙をためて
手を握って来た。
「大丈夫だよ。
おつかい行けなくて
ごめんなさい・・・。」
「おつかいなんて
どうでもいいんだよ!!
それより痛いとことか
ないのかっ?」
「ないよ。」
あたしの言葉に
安心したのか
お父さんはふぅと
息をはいた。
お兄ちゃんとお母さんも
ニコッと笑った。



ただ隼人と空也は
笑ってない。