そのまま、委員会が行われる第1会議室まで走る。

教室を出るときに、後ろからザケンナと大声で言われたが、何かの鳴き声にしか聞こえなかった。

「おい、はなせよ。」

花園が不機嫌な声で宮澤に言う。はなしてしまいたいが、そうするわけにはいかない。

「無理、絶対!!今回の委員会だけは必ず出席しないといけないんだから、無理!!」

息を切らして走りながら、宮澤は花園に向かって大声で言った。