「セリちゃん。男子が手伝ってくれないの。」

女子数人が、不満げな顔をして宮澤の所へやってきた。自分達では、注意する勇気がないから、実行委員長の宮澤に言ってもらおうという事にしたらしい。

「わかった!!ナズナさんお願いします。」

そう言って河端の方を見ると、腕まくりをしながら合点承知!!という顔をしていた。

教室の端っこで、何もしないで喋っている男子の所まで、ズンズンと歩いていく河端。

「あんた達、喋ってないで手伝いなさい!!」