委員会が無事に終わり、会議室からぞろぞろと出ていく。


「あのー。私はいったい何を返せばいいんでしょうか?」

花園の方を向いて聞く宮澤。花園は大きな欠伸をしながら、そんな彼女をちらっとだけ見てから、行くぞと言って席を立った。




「体育の先生の所に行って、女子行為室の鍵を借りてこい。」

職員室前の廊下を歩きながら、まるで自分のペットにでもいうような口調で宮澤に言う花園。

「えっ?なんで女子更衣室?」

「いいから、早く行け。それでカシはチャラにしてやるから。」

顎で職員室のほうをさす花園の顔は頼むからという顔ではなく、やって当たり前、早くいけよと命令している顔だった。


「わかりました。行ってまいります。ワン!!」

ふてくされながら、宮澤は職員室に向かった。