「1年B組は・・・。」

文化祭実行委員長が欠席の欄に丸を付けようとしたとき、会議室のドアが大きな音をたてて開いた。

「遅れてすいません!!1年B組です。」

肩で息をしながらそういった宮澤に、室内にいた人々たちの視線が集まる。

「・・・次は、もう少し早く来てくださいね。それから・・・。」

委員長は、気まずそうに咳払いをして花園のほうを見た。それにつられて宮澤も彼のほうを見る。

花園はズボンはちゃんとはいているものの、シャツは乱れ、首筋にはキスマークという、どう見てもイカガワシイ行為をしていたとしか思えない姿だった。

「わっわたしは、やってませんから!!」

あわてて相手は自分ではないことをいう宮澤、そんな彼女の後ろで花園はだるそうに立っていた。

「とにかく、黒板に書いてある席についてください。」