「麗華様、本日の御予定ですが…」

「あーハイハイ、
どうせヴァイオリンレッスンやら何やらなのでしょう?」

「えぇ、まずは英語のレッスンからですが。
もう先生はお見えになっていますよ」


そして一夜は
麗華を勉学専用の部屋へ誘導した。


これが二人の日課だ。

朝から麗華は学問や音楽など、レッスンの予定がぎっしり詰まっている。

麗華がレッスンを受けている間、一夜は壁に立ち、麗華を見守り続ける。


…そしてもう一つ、
誰も知らない、二人だけの秘密…

それもいつしか、
一つの日課となっていた。