1日、2日、3日…と、
私は彼を屋敷に泊めていた。

そしてある夜、
教会のような部屋で、彼は私にこう言った…

貴女の犬になりたい、と。

正直最初は意味が分からなかったけれど、それは後ほど彼が説明した。

恩返ししたい、そのために私の犬に?何でも命令を聞くというの?

色々と変な疑問を持っていたけれど、私は彼の申し出を受け入れた。(人間を犬として飼い馴らすのも面白そうだし)


-…そうなると呼び名がないと不便ね…-


それはとある一夜での出来事だった。


「…貴方の名前は今日から゛一夜″よ」


そうして彼は私の犬となった。


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