―――6年前の12月31日の夜、


その日はとにかく雪が多く、
寒かったのを覚えている。


「…貴方は一人なの?」


ホームレスで、
行き場を無くしていた俺の前に現れたのは、
見るからに幼いお嬢様…


「行き場がないなら来なさい、
私の手を取りなさい。」


そして麗華様は、
薄汚い俺を拾い、飼ってくれた。


――――嗚呼、麗華様、
私は貴方のためなら何でもしてみせましょう。

嗚呼、気高い貴女、
今日はどんな御命令を?