黒田はメールをしない主義だった。


私が電話をかけても、仕事が忙しかったり、家にいる時は出てくれなかったりして……そんな感じで殆んど留守電応答。


折り返しの電話はなくて、次の日にかかってきたりする、私はスゴク今、不安な状態。


でも……これは初めから禁断の恋であり、許されない不倫の恋だから……
これが普通、当然と自分に言い聞かせていた。


この付き合いは誰にも言うな……と黒田のセリフ。


私は黒田の忠犬ハチ公。


だから、この恋の痛みは誰にも聞いて貰えない。


ママやえりさんにも言えなくて……
淋しくて苦しかった。


恋を語る相手が存在しないって事は……とても孤独なもの。


恋とは光と闇が溶け合っている……と私は学習した。



そんな時……


付き合いが始まってから、黒田が店に飲みに来たぁ~


初めて1人で……。