「今度、また休みの日でも、飯食いに行こか?」
とその男……
私の耳に囁くような小さな声を入れた。
「えぇ?あっ、はい……」
私は前を向いたまま答えた。
恋のレールに乗ってしまった私は、もう男の顔をまともに見れなくなってしまった。
「誰にも内緒やで、
特にママには言うたらあかんで~
2人だけの秘密や、
電話しといで~」
チラッと、その男の顔を覗いたら……
その男……私に片目を瞑って見せた。
キャア~~私を乗せた恋の列車が走り出したよ~。
はい、わかりました。
誰にも言いません、固くお約束します。
私……恋のトリコになったみたいです。
あなたの命令に従います、
だから……また琥珀色の液体を作って下さいませ。
私は、この日を境に恋の奴隷となりました。
その男から受け取った名刺、
(有)黒田企画
黒田 和男