スナック
ナイト ゲームの2階、6畳一間の部屋で~
そこは、小さなテレビと小さな低いテーブル、それにシングルベッドだけが置かれた狭い部屋だった。
生活するには全然、家具用品が足りない。
朝の6時……
外が明るくなり出した頃、この部屋に、今、二人の女が寝ている。
大柄な女がベッドに横たわり、小柄な女はその下で、薄い毛布にくるまっていた。
と……小柄な女が寝返りを打ったかと思ったら、ムクムクっと起き出して……
眠そうな目をこすり、ベッドの女に目をやった。
「あんた~起きやぁ~」
どこから出しているのか、その声は、まぁ何としゃがれた声で……
大柄女は完全な熟睡モード……
ハスキー音が、その女には全く届いていない様子で……
アザラシのような体は、びくとも動かなかった。