●ウチ●
喫茶店でえりと待ち合わせ、そこで全てを話した。
何回も言うてるけど、えりは、ウチの人生の中で一番信用の出来る連れ。
「えり……ほんまにごめんな~
あんたからも、急に仕事を取り上げる形になってしまって……」
「ええよ……
満月の気持ちはわかるよ、私が満月やったら、私も同じようにしてたと思う、それにな、満月のその、間違った事は許せへん、強いとこが私は好きやし……」
「えり……ありがとう」
「満月、またキャバ嬢にカムバックかぁ~大変やなぁ」
「えりも一緒に行く?」
えりは考える事もなく、即効で首を横に振った。
「無理やわ……
旦那が許す筈ないもん、満月の店やから、働かしてくれてんで……
またいつかな、店でもする時があったら、声かけてよ。
その時は、喜んで手伝わして貰うから、満月の店やったら、旦那も賛成してくれると思うし…… 」
「えり……ほんまにありがとうな」
「ええよ……それと、
久美子のことは私に任しといて、会って、ちゃんと話してみるから」