●ウチ●


「おっちゃん!何なん!?
急に入って来たらびっくりするやんか!」


また、おっちゃんが来た………。


「みづきちゃん♪
久しぶりやなぁ~」


また酔ってるし……
ほんまに未練たらしい男。


どうしようか……


「おっちゃん……
何でここに来るん?
それもこんな時間に……
もう信じられへんわウチ……どうせ、また車で来てるのやろ?」


「ピンポンピンポン♪正解や~」


「それから後のセリフ言うたろか?
みづき~ここでちょっと休ませてくれ、ソファーで寝るさかいに……
そう言うのやろ?」



「賢い女やと思てたけど、やっぱり俺の読みは当たってる、お前は、ほんまに賢い女やからな、俺が付き合うてきた女の中ではナンバーワンや」


「そんな事言われても何も嬉しないわ!」


あぁあ~ウチは溜め息を溢した。


このおっさん、またここに居座る気ぃやな?


しゃ~ないな……と、久美子の事で聞きたいこともあったし、ウチはビールの栓を抜き、2つのグラスに注いだ。