カウンター内にいた筈の久美子の姿がない!?


あの大きな上半身は!
どこへ行ったん!?


ウチの手からスルリとマイクが落ちて……
カウンター内へと駆け寄ったら!!


そこに倒れていた大きな体、久美子!!


「久美子~どないしたんや!?」


大きな体を揺すぶったけど、びくともせえへん、久美子は意識不明になっていた!
でも息はしてる……


ピーポーピーポーピーポーピーポー~


救急車がやって来て、久美子は担架の上に乗せられ、ウチも付き添いで車内に乗り込んだ。

お客には皆帰って貰い、えりには店の片付けを頼んだ。