相変わらずキャバで働きながら、ウチは、裏で店の準備を着々と進めていった。
この話しは、ばあちゃんには内緒やった。
まだ16やのに店をするなんて……ばあちゃんが聞いたら、腰を抜かしてびっくりすると思ったから。
それに2号さんみたいに、お客に店をやらして貰うやなんて、ばあちゃんにしたら……多分信じられへん話しや。
これは、暫く黙っておこう。
開店間近になったら、ウチが経営するんじゃなくて……
今の店から違う店に変わると……
ばあちゃんに言うつもりやった。
それから……えりは呆気なく辞めていった。
その後~ウチは店長に呼び出される事に……
事務所の一室にて……
何を言われるか、ウチはもう既に分かってた。
「この身分証明のコピーは、人に借りたらしいな?
お前のせいで、この店、営業停止を食らうとこやったわ、
人に迷惑かけるような生き方だけはしたらあかんで。
今直ぐ、ロッカーの荷物を整理して、上がってくれ……
締め切りで計算して、給料振り込んどくから」
「わかりましたぁ。
店長、今までお世話になりました。
ありがとうございまぁ~す♪」