女の子はスタスタ2階へと上がって行った。


ヤクザかぶれも続いて2階へ……


アタシもその後ろから~


霊感強い人間がいたら、たぶん変な状況に見えていると思うわ。


6畳一間の畳部屋には、何も置いてなくて、ガランとしていた。


「ここは狭いなぁ~」

と女の子が言った。


「住むには無理やな、ベッドとテレビでも置いて、仮眠か休憩場所にしたらええわ」


と、男はいきなり後ろから、その女の子に抱きついたではないか!!


「エッチもここで出来るやろ?」


と! エロチックな声を出して!?


ちょっと~キモいんだけど~~


何を! 何を? する訳!?


こんな子供に、いい歳をしたオッサンが?と、アタシは思った……のも束の間!


……が、えええええ~

女の子は満更、嫌ではないみたいで、それよりも、オッサンに積極的にキスをしにいった!?


正面に向き直って抱き合う、ヤクザかぶれのオッサンと厚化粧の少女。


何もない畳だけの部屋で、二人は抱き合い倒れ込んだ。


アタシに覗きの趣味はなかったから……
静かに階段を下りたけど……???