例え、今日奢ってもうても……
また、お返しに奢り返さなあかんかったら、そんなん一緒やん……とウチは思った。
もう、あんな情けない、悔しい思いするのだけは、死んでも嫌やった。
「マイちゃん、ごめん……ウチ、止めとくわ」
「何で?今日があかんかったら、明日でも、明後日でも、ユリアちゃんの暇な日でええから……」
「違うねん……暇とか用事があるとか、そんな問題と違うねん、
ホスト遊びは、ウチには合ってないから……止めとくわ」
「……そう……わかった」
と、マイちゃんはくるりと背中を向けて、その場から去って行った。
その時、不吉な予感がウチの胸の中を走った。
それから後~
ウチの不吉な予感は見事に的中した。