それから後~

そのヤクザかぶれの男が、ある女?


いいや……女の子?
……ってか、もしかしたら、その子って、あんたの娘じゃない?って思うような年格好の子?


歳で言えば……どぎついメイクしてるけど、どう見たって15~6歳にしか見えないような女の子を店に連れて来た!?

「へぇ~かわいい!!
ええ店やん♪」


「気に入ったか?
内装もしたとこやし、2階にも部屋がついてる、どや?」


その女の子は、店内を色々と、触ったり見たりしながら一周した。

男も後ろからついて行く。

「新しく内装もされたし、もうお祓いもされてるから、何も心配することないわ」

アタシは、その時思った。


この二人は、あの事件も、それに纏わる噂も知っていて契約したんだ。

でも……この男は大嘘つきだ、お祓いなんてしてないじゃん、いい加減な男だよ。

「そんな事は心配してないよ、ウチはお化けなんて、全然信じてないし、それに、別に出てきたって、何も恐ないわ。
ただカワイイきれいな店が欲しかっただけやから、 ここ気に入ったわ」


「そうか、そうか」


男は安心したようだった。

……ってか、この子が経営する訳? まさか!?